熊本駅 (3)
今年は花電車が走っているというのに見られないと思うとショックから覚めやらぬのですが,住民ではないので仕方がないということで,何とか気を取り直して熊本駅の写真の続きを。いや,広報なんか無くてもずっと続いてきたのですから走っている可能性の方が高いとは内心思っていたのです。ただ,この時期の熊本はあまりに暑くて消耗するので,今年は走らないと思い込みたかったのでしょう。自業自得。
白川口へ向かう通路の「あそ くろえもん」の反対側の壁には,熊本県の郷土玩具が並んでいます。
宇土張り子。明治初期に尾道からの旅人によって製作技法が伝えられたものだそうです。
木の葉猿とおばけの金太。木の葉猿は玉名郡玉東町に1300年の昔から伝わる幸運の猿。おばけの金太は顔だけのからくり人形で熊本城築城の頃のおどけ者足軽金太がモデルになっていると言われています。
花手箱と羽子板。五家荘や人吉方面へ落ち着いた平家落人によって伝えられてきた工芸品です。
きじ馬。これも花手箱・羽子板と同じ由来で,花手箱と羽子板が女の子に贈られるのに対し,男の子に贈られます。
おきんじょ人形。温泉で有名な八代市日奈久の桐材を使った人形で,古くからの温泉土産。昔は女の子が着せ替えやままごとで遊んでいたそうです。
板角力。江戸の横綱に挑戦しようと旅立ち殺された天保年間の肥後の関取,嶋ヶ崎宇太郎を偲んで作られたものだそうです。
撮影日 2011-05-12 20:44:19